アジア地域は研究対象の宝庫で、アジア各国の文化・民族・歴史は多様で、政治体制の変化、急激な経済発展にともなう産業や技術の発展・変化は著しく、人々の生活様式・意識・考え方も共に変化を遂げています。

本年はアジアの政治変革の年でもあります。ミャンマーではアウンサンスーチー氏率いるNLDへと無事に政権移行が進み、台湾、フィリピン等でも政権が変わる変革の年でもあります。

また、2015年末には、ASEAN経済共同体(AEC)が形成され、ASEAN10か国が単一市場・単一製造拠点形成、熟練技術者の自由な移動も可能となり、共同体に向けて大きな前進です。国の規模、経済力、民族、政治、の異なるASEAN10か国が統一することによって、中国、日本、周辺国への影響も大きく、アジアは急速に変革の時代へと進んでいます。中国の台頭とASEANとのバランスも政治経済上重要な課題で、AECの形成により、アジアにおけるASEANの役割も今まで以上に注目されることとなります。

このように、アジア地域の多様な、常に変化・進化を続けている研究対象を、継続的に調査・発信していくことは、アジア研究センターの重要な役割です。アジア地域研究では、研究対象地域を訪問し、現地現物を自分の目で確かめ、実証していくことが不可欠です。現地で実際に作業し、インタビューやアンケート調査等を進めるには現地の研究者のとの研究協力体制が重要かつ必要不可欠です。アジア研究センターの役割として、個々に構築している研究ネットワークの活動を紹介し、個々に活動している研究者のネットワークづくりのサポートや、すでに形成されているネットワークを更に充実させ、継続させるためのプラットフォームづくりを目指しています。

名城大学はアジア地域の大学56校(2016年8月現在)と協定を結んでおり、協定校を核としながら、国際化推進の中核として、アジアをテーマとした国際学術交流とその本質である研究交流を積極的に推進しています。

2006年よりプロジェクトベースで多分野のアジア地域での調査・研究活動を展開し、今年で研究・交流活動も10年が経過しました。更に、文理9学部を擁する愛知・中部地域を代表する総合大学の強みを活かした、プラットフォーム型の文理融合型のアジア研究拠点としてのユニークさを活かすネットワークを今後構築したいと願っています。

各研究プロジェクトの成果は、紀要『名城アジア研究』(研究論文についてはレフリー制を導入)を中心に、個別の研究成果報告書やニュースレターの刊行、国内外より幅広い研究者を招聘したシンポジウムの開催などを通じて、社会への発信を着実に続けます。



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