グローバル化の時代には、国際場裡に於ける主役の頻繁な交代が見られることになる。いわゆるleap-frog現象によって、後発の国が、既成技術やインフラを持った国を飛び越えて、進むことも増えていくことが予想される。まさに、アジアの新興工業経済はそれを体現しつつあるといえよう。わが国が目指してきた「脱亜入欧」は修正を迫られている。新しい目標は、我々に世界にもアジアにも学ぶ謙虚さと向学心を要請している。遠い国と仲良くすることは易しく、近い国と相互信頼を樹立するのはとても難しい。しかし、わが国は近隣の国々との共生と共栄に踏み切るしかない。そのために、一国主義・単一民族的思考を脱却し、柔軟でしかも聡明な政策が必要である。他者に対し寛容でありつつも自己の文化、伝統、歴史の特質を忘れることなく、自他の協力によって一層の飛躍と発展を究極の目標としながら、努力を続けるしかないのである。

国際的な視野をもつ若者を育てることはグローバル化時代の大学の使命である。アジアから多くの留学生が学ぶ大学はよき相互理解の場であり、アジアに対する認識を大学自体が高め、学術研究を含めて多面的に交流を深めることが肝要である。大学の学術シーズを生かし、アジアの発展に寄与することも求められよう。名城大学アジア研究センターが日本とアジアの相互信頼と発展に資するものとなることを願いたい。



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